第15回全国地域安全マップコンテスト表彰

今回も全国から多数のご応募を頂きありがとうございました。応募作品数:241点,参加人数:330名の参加がありました。コンテストの趣旨をご理解いただくと同時に、我々の思いが浸透しつつあることに喜びを感じています。
選考ポイントに基づく公平な審査の結果、地域や学校に偏りが出る場合もあります。今回、賞に手の届かなかった学校や個人のみなさん、次回のチャンスに向けて是非また応募してください。
審査員による協議の結果、『セコム賞』『オゴー賞』『アイディア賞』『グループ賞』『努力賞』の各優秀賞を選定しました。追って、表彰状並びに該当賞品をお届けいたします。
現在、個人での応募も増えつつあることから、今後は個人作品も重視していきたいと考えます。

第15回全国地域安全マップコンテスト表彰作品

【選考ポイント】 9作品

「作品募集要項」6番に記載してある選考ポイントに準拠しています。また作品の美しさよりも極力子ども自身の手によるものを重視した審査としております。

セコム賞

東京都 玉川聖学院
 製作者:Oさん

〔 総 評 〕

フィールドワークを通して交通事故・防犯・災害と様々な観点から地域の安全を鋭く分析できており、その結果をまとめにて考察できているのがよかった。地域の「見守る目」や「子どもSOS」の存在をきちんと確認し、とても見やすく可愛らしい作品に仕上げている。

危険回避賞

東京都 東洋英和女学院
 製作者:Kさん

〔 総 評 〕

普段から見守ってくれる大人である街の方々と温かい交流ができていて、安全度が高められていることがわかる。
そのつながりがマップにも現れており、街の顔が見える作品に仕上がっている。

オゴー賞

東京都 玉川聖学院
 製作者:Oさん

〔 総 評 〕

昼間は安全そうに見える場所でも夜は暗く人通りも少ないことに着眼して丁寧に考察している。
マップとしても非常に綺麗に描けており、非の打ち所のないお手本のような作品に仕上がっている。

アイディア賞

新潟県 燕市東児童センター

犯罪の起こりそうな場所の特徴に気づき、危険予測能力が身についていることが伝わってくる。
また、町の特徴から地域に関心を持つ人が多い場所とそうでない場所を察知する力が身についていることも分かる。
上記に加え、貼り絵も用いた斬新なマップ作りがなされている点からアイデア賞に選びました。

グループ賞

沖縄県 古蔵小学校
 製作者:元気いっぱい古蔵っ子

犯罪・事故にあわない為の注意が区別して書かれてあり、よく遊ぶ公園から避難する際のルートも書き込まれている。
その上、不審者から逃げた後にすべき行動までまとめられており、フィールドワーク後も活きる知識が身についているのがわかる。
色彩豊かで綺麗なマップに仕上がっている上、チームで意見を出し合って作ったことが伝わるためグループ賞に選びました。

グループ賞

沖縄県 真地小学校
 製作者:真地っ子

安全な場所・危険な場所を色分けし、一目で分かるように工夫がされている。
また、犯罪の起こりそうな場所を見つけ、自分たちで気をつけること、行政に改善してほしいことをまとめてあり、積極的に取り組んでいることがわかる。
災害時の避難所やAED の設置場所も盛り込み、チームで活発に議論しながらマップ作成したことが伝わるためグループ賞に選びました。

努力賞

千葉県 大森小学校
 製作者:4年1組

町を緻密に地図へ記入しており、熱心に取り組んでいることがわかる。
地域柄、交通に関する注意が多く発見できているが、マップ作りをきっかけに日常生活でも防犯を意識し、犯罪にあわない為の危険回避能力を養って欲しい。
また、住宅街にも安全な場所・危険な場所が潜んでいるので、是非探してみてほしい。

努力賞

福井県 若狭高校
 製作者:JRC部

様々な世代の人が一目で分かりやすいような工夫をしてマップが作りできている。
また、フィールドワークを通して、安全な場所の特徴が見出せているので、危険回避能力向上の一助となったのがわかる。
マップを分かりやすくするため不審者の特徴をイラストで記入してあったが、見た目では分からない危険な人もいるので、注意してみてください。

努力賞

広島県 三永小学校
 製作者:4年1班

誰でも入れて、周りの目が届きづらい場所という観点から地域を分析し安全な場所・危険な場所を区別できている。
また、危険な場所に行く場合の注意事項をみんなで考え、まとめられている為、別の地域でも活きる危険な場所を察知する能力が向上していることがわかる。

協力

学生ボランティア「PACE」のメンバー
福山大学、広島経済大学、安田女子大学、比治山大学、広島文教女子大学、広島大学の学生により構成された、大学生による「地域安全マップづくり」を支援するネットワーク組織です。

コンセプト
「子どもの安全に注意を向ける熱心な企画・集まり、子どもの歩調に合わせて歩んでいきましょう!」
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/anzen/kodomo-pace-2.html

最終審査員

セコム株式会社 http://www.secom.co.jp/
 主務研究員 舟生岳夫 氏

子どもの危険回避研究所 https://kodomo-kikenkaihi.amebaownd.com/
 所長 横矢真理 氏

  • 子どもの危険回避研究所所長
  • 東京大学生産技術研究所目黒研究室(都市震災軽減工学)研究員
  • 防災士
  • 元港区教育委員

オゴー産業株式会社
営業本部 片山一昌、経営企画部 溝原誠志

総評

本マップコンテストは、第16回(4月初募集告知予定)開催を迎えます。
第15回に引き続き、個人での応募大歓迎、各種、魅力的な商品を取り揃え、お待ちします。
4月頃、当ホームページにて告知案内いたします。乞うご期待ください。

全国の子どもたち一人一人が危険回避能力を高め、地域の防犯活動に少しでもお役に立ちたいという思いで進めてまいります。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

※本コンテストは、作品の優劣を決めることが最終目的ではありません。今後もみなさんが切磋琢磨して、この活動を根強く広め、本当の安全・安心につながるようにとの思いを込めて開催しております。